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2009年のノーベル物理学賞は光通信技術!( 2009-10-07 )
2009年のノーベル物理学賞は「光ファイバー技術の先駆的研究」でチャールズ・カオ(Charles K. Kao)に,「CCD(電荷結合素子)の開発」でウィラード・ボイル(Willard S. Boyle),ジョージ・スミス(George E. Smith)の3人に贈られることに決まりました。
カオは1933年,上海生まれで英国標準通信技術研究所と香港中文大学の所属。ボイルは1924年,カナダ生まれ。スミスは1930年生まれの米国人で,ボイルとスミスはともにベル研究所の所属です。賞金は半分をカオが,残りの半分をボイルとスミスが二等分にします。 カオの研究(光ファイバー)とボイルとスミスの研究(CCD)は直接なつながりはありません。ただ,この2つの技術革新が今日のインターネット社会を支えていると言えるでしょう。
カオは1960年代に光ファイバーを使えば,データを100km先まで伝送可能なことを理論的に示しました。当時のファイバーでは20m(キロではなくメートルです)がせいぜいだったので,誰も熱心に進めようと考えていませんでしたが,カオの理論予測から研究が始まりました。そして,わずか4年後の1970年には透明な光ファイバーが実際に作られ,カオの予測が実証できたのです。ここから,一気に光ファイバーを使ったデータ通信が広まりました。
CCDはデジタル画像処理の心臓部となっている素子です。これを開発したのがボイルとスミスです。CCDは皆さんの携帯やデジカメの中にもあるはず。デジカメの登場で誰でも気軽に写真を加工したり,ブログに使ったりできるようになりましたが,もとをたどればボイルとスミスのおかげなのです!
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