Information

話題ごとに「それが知りたいならば,ぜひこれを」と編集部がお薦めする記事をピックアップしました。

2009年のノーベル化学賞はリボソームの構造と機能( 2009-10-07 )
2009年のノーベル化学賞は「リボソームの構造と機能の研究」に対してヴェンカトラマン・ラマクリシュマン(Venkatraman Ramakrishnan),トーマス・スタイツ(Thomas A. Steitz),アダ・ヨナス(Ada E. Yonath)の3人に贈られることに決まりました!
ラマクリシュマンは1952年,インド生まれで英国医学研究評議会・分子生物学研究所に所属。スタイツは1940年,米国生まれでエール大学の所属。ヨナスは1939年,イスラエルの生まれで,同国のワイツマン研究の所属です。賞金は3人で等分に分けます。
リボソームは細胞の中にあって,タンパク質合成をしている分子マシンです。日経サイエンスなどではちょっと太めの雪だるまが逆さまになったようなイラストで描かれています。ここにDNAの遺伝子情報をコピーしたmRNAがやってきてその遺伝暗号にもとづいてタンパク質合成が行われます。ここまでは,皆さまよくご存知のお話ですが,今回の3人はこのリボソームの構造をX線結晶構造解析によって原子レベルで明らかにしました。
リボソームはタンパク質合成の要となる分子マシンですから,その機能が阻害されると細胞は生きてはいけません。実は私たちヒトとバクテリアのリボソームには構造に違いがあります。この違いに注目すれば,副作用の少ない抗生物質を作ることができます。3人は抗生物質がリボソームに結合する様子を示した3次元モデルも作り出しています。

日経サイエンスの提携誌であるSCIENTIFIC AMERICANがウェブサイト上で公開している記事に,3人の仕事が詳しく紹介されています。ぜひ,どうぞ!
Catching Ribosomes in the Act(2001年5月1日)
Ribosomes Revealed(1999年9月27日)

物理学賞はこちら
生理学・医学賞はこちら