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話題ごとに「それが知りたいならば,ぜひこれを」と編集部がお薦めする記事をピックアップしました。

「想定外」だった? 東日本大震災 【無料】( 2011-04-22 )
 2011年3月11日,三陸沖でマグニチュード9.0の超巨大地震が発生しました。死者・行方不明者は約3万人,6万戸以上の建物が失われ,地震から1カ月が過ぎても避難者は10万人を大きく上回ります。津波が押し寄せた福島第1原子力発電所では,世界最大規模の事故が起きました。原発事故の深刻度を表す国際評価は旧ソ連のチェルノブイリ原発事故と同じ最悪のレベル7。4つの原子炉施設が同時に深刻なトラブルに陥り,大量の放射性物質を大気や海中に放出し続けています。放射性物質は偏西風に乗って太平洋を渡り米国各地でも検出されました。  巨大地震発生も大津波も襲来も世界最大級の原発事故もいずれも想定外の事態だったといわれます。しかし,警鐘は鳴らされていました。1000年以上前の平安時代,三陸沖で巨大地震が起き,石巻平野から福島県沿岸まで大津波が押し寄せたことが,東北地方の太平洋岸の広域地質調査でわかっていたからです。同様の大津波が500〜1000年間隔で襲来していることも判明,近い将来の津波再来が懸念されていました。政府の地震調査研究推進本部も今年4月,そうした研究成果を国の防災対策を立てるための基礎データとなる「地震活動の長期評価」に反映する予定で,宮城県や福島県への連絡を進めていました。しかし,地震は待ってくれませんでした。  日経サイエンス2011年6月号では東日本大震災に関して全部の8本の記事からなる特集を組みました。このうち今回の巨大地震のメカニズムや過去の巨大地震に関する調査研究の全容をまとめた特集の1本目「東日本大震災 鳴らされていた警鐘」と,福島第1原発事故の原因などを考察した特集の3本目「科学者の思考停止が惨事を生んだ」は無料でダウンロードでき,どなたでも自由に読むことができます。 「東日本大震災 鳴らされていた警鐘」 ( PDF: 4.90MB ) 「科学者の思考停止が惨事を生んだ」 ( PDF: 1.34MB )