ミレニアム特集:2050年大予測
科学はどこまで進むのか
地球外生命は見つかるか

J. C. ターター
C. F. チバ
200001

日経サイエンス 2000年1月号

7ページ
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コンテンツ価格: 611

過去40年間,科学者は地球外の技術文明から送られてくる電波の信号を探し,太陽系のほとんどの惑星に探査機を送って,生命体が生存できる条件を調べてきた。一般的には,科学者が地球外の生命の兆候をくまなく探していると見られている。しかし,実際にはそれほど徹底的に調べ尽くしてきたわけではない。
 2050年までには火星に最初の有人基地が設けられ,交代で人間が滞在するようになり,生命が存在するか,化石が残っていそうな場所を詳しく調べるだろう。太陽系の中で地球以外に生命が最もいそうな木星の衛星エウロパの探査も進んでいることだろう。
 地球外の知的生命から送られてきているかもしれない電波の観測も規模を拡大して進められる。小型のアンテナを数多く並べて電波をキャッチする施設も作られるだろう。地球では,通信用の電波が観測を妨害するので,将来的には地球の見えない月の裏側で観測をする可能性が大きい。これらの努力によって,地球外の生命探しは熱を帯びてくるだろう。