ミレニアム特集:2050年大予測
科学はどこまで進むのか
気候大変動は起きるか

T. R. カール,K. E. トレンバース
200001

日経サイエンス 2000年1月号

7ページ
( 2.7MB )
コンテンツ価格: 611

人間の経済活動に伴って二酸化炭素など温暖化ガスの排出が増え,地球温暖化が進んでいる。これに伴う気候変動はまだ比較的小さいが,様々な予測は変動の度合いが21世紀半ばに劇的に大きくなると予想されている。ただ,気候大変動がいつ,どこでどのように起きるのかは,まだわかっていない。
 気候変動をもたらす要因がわかっても,ある場所の人間活動が周辺地域や地球規模の気候に与える影響はなかなかつかめない。この目的を達成するため,研究者はこれまでに比べて正確な気候モデルを作り上げる必要に迫られている。それには,現在より100万倍速いスーパーコンピューターが必要になる。
 コンピューターの処理速度は,控えめに予測しても,2050年までに100万倍に高まる。この計算能力によって,気候モデルの研究者はいつでも,海洋と大気をきめ細かく,数百年という長期間のシミュレーションも行えるようになるだろう。