ミレニアム特集:2050年大予測
科学はどこまで進むのか
ロボットは人間を超えるか

H.モラベク
200001

日経サイエンス 2000年1月号

8ページ
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コンピューターが,この50年間に飛躍的な成功をおさめてきた一方で,ロボット工学での努力はことごとく失敗した。1950年代にコンピューターの計算能力に魅了された専門家は,正しいプログラムさえ書けば10年か20年後には,コンピューターが自律ロボットの脳の役目を果たせると考えていた。だが,ロボットを研究していくうちに,研究者の意欲はしぼんでしまった。人間と同じような動きをさせる技術は,実現段階に来ているが,難しいのは,コンピューターでロボットの脳をつくる技術だ。しかし,著者は2010年までに,爬虫類程度の認知機能を備えた,掃除などの雑用をこなす移動ロボットが登場すると予想する。2040年までには, SF小説に出てくるようなロボット,つまり人間と同等の知性を持ち自由に動き回る機械というゴールを達成できるという。