特集:21世紀への課題


200012

日経サイエンス 2000年12月号

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20世紀が「科学技術の世紀」だったことは間違いない。今世紀前半,相対性理論や量子力学など物理学の基本原理が花開き,エレクトロニクスやコンピューターなどの工学が長足の進歩を遂げる原動力になった。また,今世紀後半に急進展した遺伝子工学やゲノム(全遺伝情報)科学は,私たちの生命観を変え,医療に革新をもたらす可能性を秘めている。
 しかし,科学技術は21世紀の文明社会に大きな課題を残そうとしている。科学技術文明は私たちの身の回りにおびただしい人工物や人工空間をつくりだし,人間を自然から遠ざけた。急進展するITや遺伝子技術は市民のプライバシーや倫理問題にまで踏み込もうとしている。地球環境問題など新たな課題も浮上している。
 21世紀の科学技術の課題は何なのか。医療,情報技術,人工物質の開発など多くの分野でパラダイムシフトが起きるかもしれない。