中古パソコンでスーパーコンピューターを作る

W. ハーグローブ
F. M. ホフマン
T. スターリング
200111

日経サイエンス 2001年11月号

11ページ
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 ごく普通のパソコン(PC)を数十台から数百台つないで,1秒間に数十億回の計算を行うパワフルなスーパーコンピューターを作ろうという試みが進んでいる。
 天気予報や核爆発のシミュレーションといった複雑な問題を解くには,並列処理ができるスパコンが必要だ。IBMやクレイのスパコンには非常に高速のマイクロプロセッサーが多数組み込まれていて,並列的な動作を実現する。だが,こうしたスパコンは,数千万ドルものコストがかかっており,わずかな予算しかない研究グループにとっては手の届かない買い物だ。
 そこでここ数年,研究者たちはPCをつないで独自のスパコンを作る方法を検討してきた。このシステムはPCクラスターと呼ばれ,Linuxのような使いやすい基本ソフト(OS),通信用のイーサネット(Ethernet),アルゴリズムの工夫などによって,大量の計算を必要とする問題が解けるようになった。(編集部)