有人宇宙飛行
中国の挑戦

J. オバーグ
200311

日経サイエンス 2003年11月号

9ページ
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 中国は今秋初めて,自前のロケットと宇宙船で宇宙飛行士を地球周回軌道に送り込もうとしている。成功すれば,米国,ロシア(旧ソ連)に次いで有人宇宙飛行を実現した3番目の国になる。いまゴビ砂漠の端にある酒泉衛星発射センターで,独自開発の2段式ロケット「長征」によって3人乗りの宇宙船「神舟5号」を打ち上げる準備の最中だ。
 神舟は長さ9m弱,重さ約8トンで,外見はロシアのソユーズに似ている。しかし,技術的には決してそのコピーではないという。中国独自の技術が用いられ,むしろ技術的には優れていると見られている。宇宙でのドッキング装置も備え,3?4年後には独自の宇宙ステーション打ち上げも目指すという。この飛行の成功を足がかりに米国に次ぐ第2の宇宙超大国になろうとしている中国の本当の狙いとは‥‥。