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ICタグを付けると商品がよく売れる──関東地方でスーパーを展開するマルエツは2004年1月,ICタグを使った実験の成果を公表した。この実験は2003年9月末から11月末にかけて,大手ビール会社のサッポロビールや「味ぽん」で有名なミツカンなど名だたる企業約30社と共同で進めたものだ。
実験では東京都内の店舗で,約100種類の商品にICタグを付けて,メーカーから卸売業者,店舗まで運搬する過程でICタグのIDを正確に読めるかどうかを検証した。店舗の売り場には,ICタグのIDを読む専用装置を設置。買い物客が野菜や肉を近づけると,その生産者や収穫の日付,賞味期限などを画面に表示するようにした。
実験の結果は上々だった。実験期間中,ICタグを付けて販売した商品の販売数は1週間あたり1490個。ICタグを使わなかった店舗の約2倍を記録した。「ICタグが売上高の増加に貢献する可能性があることを確認した」とマルエツの高橋晋物流部部長は自信を見せる。