2ページ
( 2.0MB )
コンテンツ価格: 407円 (10%税込)
2009年7月22日,インドから中国,日本近海を経て南太平洋に至る幅広い地域で日食が起こる。日本は全国で部分日食が観測できるほか,九州南方に浮かぶ屋久島や種子島南部,トカラ列島,奄美大島北部では皆既日食を見ることができる。
日本の陸地で眺められる皆既日食は1963年7月21日に北海道東部で見られて以来46年ぶり。次回の皆既日食は26年後,2035年9月2日に北陸や北関東で見られる。日本に住んでいる人にとって皆既日食に出会えるのは一生に1度か2度という非常に珍しい天文イベントだ。
皆既日食の継続時間は場所によって異なり,今回の皆既日食では小笠原諸島南部の北硫黄島や硫黄島あたりの海域で継続時間が6分39秒と最も長くなる。この継続時間は今世紀に起きる皆既日食の中でも最長だ。この「7.22日食」の概要を国立天文台の協力を得て解説,各地の科学館や公設天文台,プラネタリウムなどが開く日食観望会の情報を紹介する。