読者調査 科学を信頼していますか?

SCIENTIFIC AMERICAN編集部
201012

日経サイエンス 2010年12月号

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地球環境やエネルギー,医療など,科学関連の政策決定が重要性を増している。多くの人々がノーベル賞受賞者の業績を讃え,科学や技術の発展を自国の誇りと感じる一方,科学への信頼性を揺るがす出来事も後を絶たない。
昨年に英国で起きた“クライメートゲート事件”は,地球温暖化研究への信頼を大きく傷つけた。2009年11月,英イースト・アングリア大学気候研究ユニットのサーバーから温暖化研究に関する数千件に上る電子メールと文書が流出。温暖化懐疑派は記述の一部を根拠に,気候変動を人為的な影響と見せるための陰謀が企てられていると主張した。その後の調査によって,データの操作や捏造は否定されたが,疑惑の目を向けられたことによるダメージは大きかった。
この夏,SCIENTIFIC AMERICANおよび各国語版編集部はNature誌と共同で科学に関する信頼度調査を実施した。2万1000人を超える人たちがウェブサイトを通じて回答を寄せた。予想通り,回答者の多くは科学を支持し,科学に造詣の深い人々であり,全体の19%は博士号保有者だった(日本では回答者の22%)。しかし個々の問題については,回答者の居住地域によって考え方に大きな違いが見られた(日経サイエンス編集部より:日本語では1196件の回答をいただきました。ご協力ありがとうございました)。