見えてきたストーンヘンジの物語

W. アンダーヒル(ジャーナリスト)
201106

日経サイエンス 2011年6月号

7ページ
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 ストーンヘンジはロンドンから西に約200km,英国の南部に位置する環状列石だ。アングロ・サクソン人が移住してきた5世紀にはすでに存在していたこの遺跡,紀元前3000年ころに造られたとみられているが,誰が何のために建造したのかははっきりしていない。ところが,磁気計などを使った近年のハイテク調査で1kmほど離れたところに環状木柱列の跡が見つかった。3kmほど離れたところには「ダーリントン・ウォールズ」「ブルーヘンジ」といった同種の遺跡も。さらに,近くの墓に埋葬されていた遺体の化学分析から新事実が浮上,一帯が死者を送り出すとともに生者が癒しを求めて集まる大きな祭儀の場であった可能性が浮上してきた。