脳震盪とALS

J. バートレット(ジャーナリスト)
201205

日経サイエンス 2012年5月号

8ページ
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 激しく頭を打つと一時的に意識を失ったり,記憶が一部喪失することがある。それが脳震盪(のうしんとう)で脳細胞の損傷が原因だ。重量級の選手どうしが激しくぶつかり合うアメリカンフットボールでは脳震盪を起こすことも多い。元選手の中には難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)にかかる人がいるが,実は,それは度重なる脳震盪による,ALSとは似て非なる神経変性疾患である可能性が指摘されている。