竜巻の脅威 早期警報目指す米国

J. ルブチェンコ
J. ヘイズ(ともに米海洋大気局)
201208

日経サイエンス 2012年8月号

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 米国では毎年,竜巻によって多くの犠牲者が出ている。2011年の竜巻による死者数は550人で,米国の災害史上4番目に多く,被害額も大変なものになった。2012年もすでに大きな被害が出ている。3月2日,米国中西部と南部の11州で40人以上が竜巻の被害で死亡した。米海洋大気局(NOAA)は,より早めに竜巻や雷雨の警報を出したり,ハリケーンの強さと洪水の規模を高精度で予測するため,気象レーダーや気象衛星,スーパーコンピューターのさらなる高性能化に取り組んでいる。目論見通りに行けば10年後には,住民は大竜巻が襲来する1時間前には警報を受け,余裕を持って情報収集し,家族を集めて避難できるようになるだろう。

再録:別冊日経サイエンス195「空からの脅威」