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夜空に突如として明るく輝く星が出現することがある。太陽質量の20倍程度の星の最期である超新星爆発の輝きだ。ただ太陽質量の100倍を超えるような超大質量星は超新星爆発をせず,ガスを吹き出して次第にしぼんでいくだろうと考えられてきた。ところが近年,超新星爆発を起こした星のいくつかが超大質量星だったことが観測で明らかになった。それらは遠くにあるせいで目立たなかったが,従来観測されてきた超新星よりもはるかにまばゆく輝き,しかも輝きが長期間持続する。こうした「極超新星」の爆発では,その超大質量星の中心で粒子と反粒子の対生成が起き,それが引き金となって爆発的な核反応が起きている可能性がある。