特集:ヒッグスの先へ

編集部
201301

日経サイエンス 2013年1月号

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万物に質量を与えるヒッグス粒子の存在がほぼ確実になり,これによって素粒子論の枠組み「標準モデル」の正しさは完全に検証された。しかし標準モデルでは説明できない事柄があるため,研究者の関心は標準モデルを超えた新理論の探索に移っている。多くの研究者は物質を構成する粒子と力を媒介する粒子の間に,「超対称性」という関係性があると考えているが,他にも様々な可能性が浮上している。素粒子はより少数種の基本粒子「プレオン」からなるとする仮説がその1つ。もう1つは「大きな余剰次元」仮説。私たちはこの世界を3次元空間として認識しているが,それ以外にも小さく丸め込まれた次元(余剰次元)が存在し,そのうちのいくつかはかなりの広がりがあるとする仮説だ。