どの生物を守るべきか

M. ネイハイス(サイエンスライター)
201301

日経サイエンス 2013年1月号

6ページ
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 各地で急速に自然破壊が進み,地球史上かつてないペースで多くの生物種が絶滅したり,絶滅の危機に瀕している。自然保護活動も世界的に展開されているが,絶滅の瀬戸際にある生物をすべて救うことはできない。どの生物種を救いどれを諦めるか,保護の優先順位づけをしなければならない。ではどのように順位をつけるのか? いくつかの考え方がある。1つは,自然界でユニークな役割を果たしている生物種を優先する“機能第一”の考え方,もう1つは遺伝的多様性の保存を重視する“進化第一”のアプローチ。いわゆるホットスポットに焦点を絞り,生態系を丸ごと保全する道もある。それらのどの立場を取ればよいのか,悩みは深い。