特集:隕石の衝撃
コンドライト隕石の秘密

A. E. ルービン(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
201305

日経サイエンス 2013年5月号

7ページ
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 コンドライトと呼ばれる隕石は,惑星や月などの衛星,小惑星,彗星のもととなった物質でできている。コンドライトは複数の種類に分類されるが,それら各グループは特有の組織や化学組成の特徴を持っている。そこで著者らは,これらの特徴をもとに,コンドライトの各グループが,惑星ができる前の「太陽系星雲」内のどのあたりで形成され,そこではどれほどのダストが存在していたかをおおまかに推定した。
 そのダスト分布は,Tタウリ型星と呼ばれる星を周回する原始惑星系円盤に見られるものと類似している。Tタウリ型星は太陽と同程度の質量で,誕生から100万〜200万年くらいの若い星だ。ダスト分布の類似性は,Tタウリ型星系が太陽系史における初期の太陽とその周囲にあった円盤に極めて似ていることを示唆している。