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第34回 睡眠の本質に遺伝学と神経科学で迫る

柳沢正史(筑波大学教授・米テキサス大学教授)
著者:西山彰彦(日本経済新聞編集委員)
201401

日経サイエンス 2014年1月号

4ページ
( 1.7MB )
コンテンツ価格: 500


ヒトはなぜ,眠らないと生きられないのか?
眠いときと眠くないときの脳はどこが違っているのか?
ベールにつつまれていた眠りの正体に,ようやく一筋の光が差し始めた


 高血圧を引き起こす強力な血管収縮物質「エンドセリン」の発見で有名だった筑波大学の薬理学者,柳沢正史が,睡眠の研究に舵を切ったのは15年前。「オレキシン」という神経ペプチドの発見がきっかけだった。1999年にはオレキシンが,人間の睡眠障害ナルコレプシーの原因物質であることを突き止め,世界をアッと驚かせた。ナルコレプシーの治療薬の開発を急ぐ一方で,「眠気とは何か」という身近で根本的な問いに神経科学の言葉で迫ろうとしている。 (文中敬称略)