初期人類が滅ぼした肉食獣

L. ワーデリン(スウェーデン自然史博物館)
201408

日経サイエンス 2014年8月号

6ページ
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 数百万年前,アフリカには現在よりもはるかに多様な大型肉食動物が生息していた。剣歯虎(サーベルタイガー)やハイエナの祖先,巨大なクマイヌ(クマでもイヌでもない肉食動物),数種のイヌ,大型のジャコウネコなど多くの種が存在し,幅広い生態学的役割を果たしていた。これら肉食動物の多くは絶滅したが,化石の解析から,大型肉食動物の衰退は200万年以上前に始まったことが判明した。同時期,私たちホモ属の初期のメンバーは以前より多くの肉を食べ始めていた。このタイミングの一致は,食料を巡る人類との競争が大型肉食動物の絶滅を招き,他の連鎖的な生態学的変化を引き起こした可能性を示唆している。