蜂蜜がとぐろを巻く謎

N. M. リベ(仏FAST研究所)
M. ハビビ(蘭アムステルダム大学)
D. ボン(蘭アムステルダム大学)
201408

日経サイエンス 2014年8月号

6ページ
( 1.5MB )
コンテンツ価格: 611

 蜂蜜などの粘性流体を何かの表面に垂らすと,螺旋状にコイルを巻いて,小さな編み籠のような形ができる。誰もが見たことのある造形だが,このプロセスが物理的に詳しく調べられるようになったのは近年のことで,予想外に複雑な現象であることがわかった。下に向かう流れの自重と慣性,内部摩擦力のバランスに応じて,4種類のコイリングが起こりうる。より粘性の小さな流体では,折り返しなどさらに別タイプの挙動も生じる。また,次々に生じた気泡が螺旋パターンを描く奇妙な現象が見られる。動いている表面に流体を垂らした場合に生じる特殊なパターンとともに,完全には説明できていない。