特集:太陽系の起源に迫る
カイパーベルトから来た彗星
探査機が到達

M. D. レモニック(クライメート・セントラル)
201501

日経サイエンス 2015年1月号

9ページ
( 2.7MB )
コンテンツ価格: 600

 カイパーベルトは海王星軌道の外側に広がる,数十億個の氷の小惑星が群れ集まる領域で,原始太陽系の構成物質がほとんどそのまま残っているとみられている。今,2つの探査機がカイパーベルトの謎に挑もうとしている。欧州の探査機ロゼッタはカイパーベルトを起源とするチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到達,着陸探査を行う。米国の探査機ニューホライズンズはカイパーベルト最大の天体である冥王星に向かう途中だ。両探査機によってカイパーベルト天体の研究が進めば,太陽系の起源の解明につながる重要な手がかりが得られるだろう。