組み換えなしで高速育種

F. ジャブル(SCIENTIFIC AMERICAN 編集部)
201502

日経サイエンス 2015年2月号

6ページ
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米国のスーパーに並ぶ野菜や果物は,見かけはよいが味の方は今ひとつということが多い。消費者の舌を喜ばせるより,輸送しやすさや収量など生産者に嬉しい形質を優先して,長年品種改良されてきただめだ。だが遺伝子解析技術の高速化で様々な形質の遺伝子の有無を迅速に調べられるようになり,品種改良の効率は桁違いに向上した。消費者が望む味と生産者に重要な効率を兼ね備えた,極上の作物が登場しつつある。