特集:破局噴火
浮かび上がるメカニズム

中島林彦(編集部)
協力:巽 好幸(神戸大学)
201504

日経サイエンス 2015年4月号

8ページ
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 火山には2タイプある。1つは桜島や浅間山などのような通常起きている「山体噴火」。もう1つは,莫大なマグマの放出によって地表に大きな凹み(カルデラ)を生み出す「巨大カルデラ噴火」だ。過去約12万年間に日本で起きた火山噴火のデータを統計学的手法で解析した結果,巨大カルデラ噴火は山体噴火がスケールアップしたものではなく,噴火のメカニズムが異なる可能性が高いことが明らかになった。巨大カルデラ噴火と山体噴火が起きている地殻では,プレート運動によってもたらされる歪みの蓄積ペースが違っており,そのことが地殻内部におけるマグマの挙動に大きな影響を及ぼしているようだ。