温暖化が脅かす
ワインの味

K. A. ニコラス(ルンド大学=スウェーデン)
201505

日経サイエンス 2015年5月号

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 気候変動で多くのワイン産地の気温が上がっている。気温はブドウの実の糖分や酸,香りを生み出す微量成分を左右するので,産地特有のワインの風味を保てなくなる恐れがある。ブドウ農家はブドウの木の列の向きや葉の配置を変えて日陰を増やすなどして対応しているが,暑さを避けてブドウ園を北や高地に移すのは多額の費用がかかるうえ,湿度や土壌条件が異なるため,同じ風味のワインにはならないだろう。