自由意思が存在する理由

E. ナーミアス(ジョージア州立大学)
201506

日経サイエンス 2015年6月号

4ページ
( 800KB )
コンテンツ価格: 509

 例えば手首を曲げる際,動作をすると本人が決めたことを自覚するより先に,脳に「準備電位」という活動が生じることが1980年代の実験で示された。とすると,本人が意識する前に脳がすでに決定を下しており,「自由意思は存在しない」「人間は“生化学的な操り人形”にすぎない」ことになる。これに対し著者は,神経科学の実験は無意識の脳活動と意識的な思考を十分に区別できていないとして反論を展開する。