日本発の期待の新人
ペロブスカイト太陽電池

V. シバラム(米外交問題評議会)
S. D. ストランクス(マサチューセッツ工科大学)
H. J. スネイス(英オックスフォード大学)
pdf_noimage.jpg

日経サイエンス 2015年10月号

7ページ
( 1.9MB )
コンテンツ価格: 611

シリコン製が支配する太陽電池の市場で,「ペロブスカイト」と呼ばれる結晶材料でできた新型の太陽電池が注目されている。日本の大学で生まれた成果で,世界中の研究者が実用化を目指し開発競争に参入している。光電変換効率の記録は上昇,シリコン製に急速に近づいており,将来はシリコン製を超える可能性がある。また低温で作製できるので製造コストの抑制が可能なうえ,柔軟で色もカラフルで応用範囲も広がりそうだ。屋根だけでなく,窓や外壁に組み込むといったアイデアも出ている。ただ「短時間での劣化を防ぐ」「微量に含まれている鉛を永久に封じ込める」「大型化する」といった開発課題も抱えている。