野菜が体によい本当の理由
微量毒素の効用

M. P. マトソン(米国立老化研究所)
201601

日経サイエンス 2016年1月号

8ページ
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 野菜や果物が身体によいのは抗酸化物質を含みフリーラジカルを中和するからだといわれることが多いが,そうでもなさそうだ。植物は害虫を撃退するために微量の毒素を作り出している。人間がこれを食べると,毒素が人体の細胞に軽いストレスを及ぼして,それを克服するための反応を誘発するらしい。「ホルミシス」と呼ばれる過程で,脳細胞の健康維持や劣化防止に寄与するメカニズムが明らかになってきた。