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第56回 常温常圧のアンモニア合成でエネルギー資源革命:西林仁昭

小玉祥司(日本経済新聞シニア・エディター)
201602

日経サイエンス 2016年2月号

4ページ
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コンテンツ価格: 500

食糧生産に不可欠で,水素エネルギー利用でも注目されるアンモニア
現在は高温高圧が必要だが,常温常圧で合成できるようになれば
世界レベルで省エネルギーが実現,新エネルギーの普及にも弾みがつく


窒素肥料の原料となるアンモニアは,70億人を超える世界人口を支えるために不可欠だ。20世紀初めに発明されたハーバー・ボッシュ法は,そのアンモニアを空気中の窒素と工業生産した水素から合成,多くの人を飢えから救い,20世紀最大の発明とまでいわれる。しかし高温高圧の反応を用いるので,現在,アンモニア生産のために世界のエネルギーの数%が消費され,温暖化ガスを大量に発生させている。西林仁昭は常温常圧下で進む省エネルギー型の反応を発見,環境負荷が軽い21世紀のアンモニア合成の実用化に取り組む。(文中敬称略)