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第59回 「やれば何とかなる」地道に青いバラを実現:田中良和

永田好生(日本経済新聞編集委員)
201605

日経サイエンス 2016年5月号

4ページ
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コンテンツ価格: 509

多くの育種家が長年取り組んできた不可能の代名詞「青いバラ」
パンジーの色素を合成する遺伝子導入で希望が開けた
本当の青色を目指して研究を進める


 サントリーホールディングスが2015年に完成させた研究所,ワールドリサーチセンター(京都府精華町)で,青いバラの開発プロジェクトを率いた田中良和は所在なさそうに現れた。それまで大阪府島本町で3カ所に分散していた研究所を統合,約400人が組織や分野の壁を越えて交流できる拠点となった。同時に,個人が決まった机を持たない「フリーアドレス」方式を取り入れた。田中は「まだなじめていないので」と苦笑する。個人向けの収容スペースは大幅に少なくなったため,引っ越しのとき資料をばっさり捨てたという。「それで困ったことが起きていないから,また問題なんですけれど」と,淡々と話す。(文中敬称略)