特集:生物のGPS
脳内マトリックスの衝撃

J. J. クニエリム(テキサス大学)
201606

日経サイエンス 2016年6月号

6ページ
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自分の場所を常に追跡している「グリッド細胞」の発見は1970年代以降の空間認知に関する研究を大きく発展させる大発見だ。グリッド細胞が存在するのは,かねて記憶の中枢と考えられてきた海馬に隣接している皮質で,空間に関するグリッド細胞のデータが,自伝的記憶を形成するのに必要な文脈(空間時間的な前後関係)を海馬が作り出すことを可能にしているのだと考えられている。