特集:量子コンピューター
難関を突破するモジュール量子計算

C. R. モンロー(メリーランド大学)
R. J. ショルコフ(エール大学)
M. D. ルーキン(ハーバード大学)
201608

日経サイエンス 2016年8月号

10ページ
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 実用に耐える大規模な量子コンピューターを作るのは難しい。一般に,粒子が多く集まると量子力学的な振る舞いが見られなくなり,古典的法則に従うようになるからだ。解決策の1つは,小さな量子コンピューターをたくさん作り,その量子的性質を乱さない程度の最小限のリンクでつなぐことだと考えられるようになった。「モジュール量子計算」と呼ばれるアプローチだ。最近,様々なタイプの量子ビットを使った小規模モジュールのテストが成功しており,大規模化への道が開かれてきた。