特集:宇宙の超巨大構造
天の川を従える
ラニアケア超銀河団

N. I. リベスキンド(独ポツダム天体物理学研究所)
R. B. タリー(ハワイ大学)
201611

日経サイエンス 2016年11月号

9ページ
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 星が集まって星団や銀河を作るように,銀河は銀河団をなし,その銀河団は超銀河団を作る。これらの超銀河団は並んで巨大なフィラメントやシートを形成しており,その間隙であるボイドとともに,この宇宙で観測できる最大規模の構造を作り出している。近傍にある数千の銀河の動きを調べた近年の研究から,天の川銀河が属する超銀河団が従来考えられていたよりもはるかに巨大であることがわかった。この新発見の超巨大な構造は「ラニアケア超銀河団」と名づけられた。ラニアケアとその近隣の超銀河団をもっと詳しい地図に描けば,銀河形成に関して新たな詳細が判明し,宇宙論の2大ミステリーである暗黒物質と暗黒エネルギーを解明するのに寄与するだろう。