シン・ゴジラの科学

中島林彦(編集部)
協力:長沼 毅(広島大学)
松本義久(東京工業大学)
藤倉克則(海洋研究開発機構)
201612

日経サイエンス 2016年12月号

14ページ
( 3.7MB )
コンテンツ価格: 713円 (10%税込)

 映画『シン・ゴジラ』が大ヒットしている。現実のサイエンスを土台に,「巨大不明生物ゴジラ」というフィクションを立ち上げており,怪獣映画というよりも一級のSF作品として評価した方がふさわしい。製作に協力した研究者の1人は極限環境微生物の研究で知られ,「科学界のインディ・ジョーンズ」の異名を取る広島大学の長沼毅教授。放射線生物学者で,福島第1原発事故の際には専門家の立場からメディアで解説した東京工業大学の松本義久准教授も協力している。今回,両博士のほか,深海生物全般に詳しい海洋研究開発機構(JAMSTEC)の藤倉克則上席研究員に話を聞き,『シン・ゴジラ』におけるサイエンスとフィクションを考える。