特集:腸内細菌
新時代を迎えた腸内常在菌研究

辨野義己(理化学研究所)
201702

日経サイエンス 2017年2月号

10ページ
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 ヒトの腸内常在菌(腸内細菌)の構成は極めて個人差が大きい。腸内常在菌は消化管の構造や機能に影響し,栄養や生理機能,薬効,老化,発がん,免疫,感染などに大きな影響を及ぼす。さらに,肥満や脳内物質との関わりも注目さており,肥満のメカニズムの解明,機能性食品の開発,脳の発達や学習,記憶,行動など,多方面から研究が行われている。将来は,腸内常在菌の解析結果をもとにより詳細なデータベースを作り,個人の生活習慣や体調に合わせた健康維持や病気予防のプランを組み立てることが可能になるだろう。