ついに見えたHIV予防ワクチン

R. W. サンダース(蘭アムステルダム大学)
I. A. ウィルソン(スクリプス研究所)
J. P. ムーア(コーネル大学医学部)
201705

日経サイエンス 2017年5月号

6ページ
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 HIVの感染を防ぐワクチンはいまだにできていない。ワクチンとして使うのに適したウイルスのエンベロープ(外被)タンパク質が,どう合成してもすぐに分解してしまうのが一因だ。そうしたバラバラのタンパク質では,免疫系を刺激して抗体を作らせることができない。著者たちは20年近い研究の末,HIVのエンベロープを模した安定した人工タンパク質を作り出した。動物実験で有効な抗体を誘導できている。