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ヒトの胚性幹細胞(ES細胞)を樹立
微小な小腸などを作り出した
基礎研究から創薬,治療への応用を探る
ピンク色の培養液の中をクラゲのように漂う物体――。ヒトの胚性幹細胞(ES細胞)からできた小腸と同様の機能を持った「ミニ腸」だ。潰瘍性大腸炎やクローン病といった腸の難病の原因解明や,治療法の開発に道を開く成果として,世界の注目を浴びた。日本はヒトES細胞の臨床応用で海外に後れをとるが,阿久津英憲は巻き返しを狙っている。 (文中敬称略)