火星旅行の壁 宇宙放射線で脳障害

C. L. リモリ(カリフォルニア大学アーバイン校)
201706

日経サイエンス 2017年6月号

6ページ
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宇宙飛行は常に危険だが,宇宙空間を飛び交う高エネルギーの放射線が予想以上に脳に有害であることが判明した。宇宙放射線を模擬した荷電粒子をマウスに照射したところ,脳のニューロンが信号を受け渡している樹状突起が損なわれ,認知力の水準を示す行動が衰えた。人類が宇宙で活動していくには,放射線防護を高めるか脳を守る薬が必要となるだろう。さもないと火星旅行は永遠に夢のままかもしれない。