特集:日本海溝移動説
東北の山脈はこうしてできた

中島林彦(日本経済新聞)
協力:高橋雅紀(産業技術総合研究所)
201710

日経サイエンス 2017年10月号

9ページ
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 日本列島は東日本を中心に300万年前から東西方向の圧縮を受け,険しい山脈や盆地,平野などが形成された。その理由は不明だったが,300万年前,沈み込んだフィリピン海プレートが関東直下のマントル内で,東日本が乗るプレートと太平洋プレートで構成される“壁”とぶつかって動きを変えたためだとする新説が提唱された。新説によれば,このフィリピン海プレートの大変動で東日本の東縁を構成する日本海溝が西方に移動し始めた結果,東日本の陸域が東西圧縮され,内陸部や日本海東縁で歪みが蓄積し,地震が起きるようになった。