ダンスの進化 人はなぜ踊るようになったのか

T. シンガー(科学ジャーナリスト)
201711

日経サイエンス 2017年11月号

6ページ
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 盆踊りからアルゼンチンタンゴ,ブレイクダンス,クラシックバレエまで,あらゆる文化で踊りは重要な役割を演じている。ダンスをする能力は,筋肉を制御する運動ニューロンと,感覚ニューロンで検出した聴覚信号を「同調」させる神経的な処理に依存している。この同調ができるのは人間だけだと思われていたが,実際にはハチドリやオウム,カリフォルニアアシカもこの能力を示すことが近年の研究でわかった。ただし,仲間にぴったり合わせて複雑な動きで踊れるのは人間だけだ。ダンスはなぜこれほど人間に広く見られる特徴となり,人間が上手な踊り手であるのはなぜなのか? ダンスの進化の謎を考える。