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最初に誕生した生命は,エネルギーと栄養を有機物に依存する従属栄養だったのか,有機物に依存しない独立栄養だったのか論争が続いている。これまでは2つの説の論争だったが,環境に応じて従属栄養と独立栄養を使い分ける混合栄養生物が最初に誕生したとする新説が提唱された。きっかけとなったのは沖縄の深海底の熱水噴出域で見つかった細菌だ。熱水中の水素と硫黄をエネルギー源とする独立栄養生物だが,有機物も取り込み従属栄養生物のような代謝も行っていた。