特集:新・人類学 第2部 「他者」とのかかわり
モラルを生んだ生存競争

M. トマセロ(デューク大学)
201812

日経サイエンス 2018年12月号

6ページ
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 人間のモラル(徳性)の種がまかれたのは約40万年前,人々が狩猟採集生活で協働を始めたときだった。協力的相互関係は,集団の他のメンバーに対する尊重と公正さを育んだ。その後,人口の増加によって集団アイデンティティーが強固になり,一連の文化的習慣と社会規範が培われた。