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第87回 目指すは資源の消費抑制 触媒で世界的課題克服:原 亨和

永田好生(日本経済新聞シニアエディター)
201901

日経サイエンス 2019年1月号

4ページ
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アンモニアは肥料向けを中心に膨大な量が生産されている
だが,その原理は100年前と変わらずエネルギー消費が大問題
長年の課題を解決しようと画期的な触媒の研究に取り組む

 可能な限り低い温度で,圧力もできるだけ加えず,窒素と水素を効率よく反応させる―。東京工業大学で触媒を研究する原亨和が最も力を入れている研究だ。できあがる物質はアンモニア。窒素肥料の原料用を中心に,世界で年間約2億トンに迫る膨大な量が生産されている。現在の合成には高温高圧の条件が必要で,エネルギー消費のより少ない反応が長年求められてきた。原は「化石資源はできるだけ使わない。それがサバイバル・ケミストリーの基本方針だ」と熱く語る。 (文中敬称略)