特集:深海生物
深海クラゲの世界を見る

中島林彦(日本経済新聞)
協力:D. J. リンズィー(海洋研究開発機構)
202001

日経サイエンス 2020年1月号

6ページ
( 2.2MB )
コンテンツ価格: 611円 (10%税込)

 海の大部分の体積を占めるのは,表層と海底の間に存在する暗黒の冷たい海水域で,そこで繁栄しているのがクラゲだ。クラゲはゼラチン質の脆弱な体。網で捕まえるよりも,カメラでその姿を捉えて研究するアプローチが適している。高解像度の映像データは膨大なので,その解析には機械学習などのAIの技術が不可欠になっている。