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小惑星探査機「はやぶさ2」をはじめ,手がけた宇宙用カメラは30以上
ロボットを使い宇宙でアンテナを組み立てる技術の実験にも成功した
装置の故障や資源の不足を想定した発想で宇宙滞在技術の開発を目指す
「日本にはカメラのキムラ製作所がある」。東京理科大学教授の木村真一はこう呼ばれ,宇宙開発の専門家らから信頼を集める。小惑星探査機「はやぶさ2」をはじめ手がけた宇宙用カメラは30台以上。「絶対に壊れない」ではなく「壊れても使える」という木村の発想は,超小型衛星にも搭載できる低コストの小型カメラを実現した。そして今,宇宙カメラにとどまらず,月面など宇宙で人間が生活する環境づくりに挑もうとしている。(文中敬称略)