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メーカーの技術者から転身した異色の天文学者
分子を調べ彗星の誕生する場所を決めるなど世界的成果を連発
彗星と新星を研究することで太陽系誕生の謎に迫ろうとしている
夜空に長い尾を引く彗星は,太陽系が誕生した頃の物質や環境を収めたタイムカプセルだ。京都産業大学教授の河北秀世は,そんな彗星に魅了され,情報工学の技術者から天文学の研究者へと転身した。学生とともに最先端の分光装置も開発。彗星だけでなく,新星(古典新星)にまで研究の対象を広げる。目指すのは太陽系誕生の秘密の解明だ。(文中敬称略)