DNAが明かす疫病史
ペスト流行とローマの興亡

J. P. クローズ(サイエンスライター)
202106

日経サイエンス 2021年6月号

6ページ
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 古代の遺骨などから病原体のDNAを採取して調べる研究が進み,歴史的な感染症パンデミックの原因を特定できるようになった。6世紀の東ローマ帝国を襲った疫病がペストであると確認されたのが一例だ。こうした古DNAの解析から,病原体の進化や拡散ルートをたどることができる。先史時代から現代まで,病原体が人類史を大きく左右してきた歴史が浮かび上がっている。