生まれる前から不平等
胎児を蝕む貧困

J. カリー(プリンストン大学)
202106

日経サイエンス 2021年6月号

11ページ
( 1.8MB )
コンテンツ価格: 713

 喫煙,ストレスの高さ,食事の偏り──これらは貧しい女性に多く見られることがわかっており,いずれもお腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼす。さらに悪いことに,そのダメージはその子が成長した後も生涯にわたって続くようだ。日本の調査からも,経済格差による貧しさは子どもの健康を損なうことがわかっている。早期の社会的支援が必要だ。

日本の調査が明かす 経済格差と子どもの健康
山縣然太朗(山梨大学)
 国民レベルの大規模調査から相対的な貧困の悪影響が見えてきた。