創刊50周年企画 南部陽一郎の「対称性の自発的破れ」から半世紀 宇宙の暗黒に迫る

村山 斉(カリフォルニア大学バークレー校
東京大学)
202111

日経サイエンス 2021年11月号

12ページ
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 宇宙のほとんどは暗黒物質と暗黒エネルギーという正体不明の存在でできている。この宇宙の暗黒セクターは,素粒子物理学のベースである「標準理論(標準モデル)」が直面する問題と深いつながりがある。そうした問題を解く有力な考え方が,半世紀以上前に南部陽一郎博士が提唱した「対称性の自発的破れ」という理論だ。素粒子論と宇宙論のリーダーの1人である村山斉博士は,この南部理論を駆使し,暗黒セクターに関わる様々な研究成果を上げている。